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星よ、今も輝いているか

みなさんこんにちは。
今週一杯は勉強に専念しようと思います。
いろんなとこで、いろんなひとに迷惑かけてるのは重々承知ですが・・・

けれど、一旦ここで一休み・・・

先週から、ずーっと書こうと思ってたことなんだけど、なかなか書く時間が見つからなくて。
今日までずるずる来ちゃいました。(笑)
結構、シリアスな内容なので、先にその旨断っておきます。w



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先日、僕にとって大切な人と永遠の別れを経験した。
いや、正確に言えば大切”だった”人なのかもしれない。
けれど、人との出会いは大切なもの。人の評価に過去形も現在進行形もないだろう。

死因は・・・自殺。自ら首を吊って命を絶ったそうだ。
その話を僕は共通の知人から聞いた。
そして、葬儀に一緒に行かないか?と誘われた。
場所は仙台。僕は「考えておきます」とだけ答えて、電話を切った。

けれど、行くつもりなんて元からなかった。いや、行こうと思えば日帰りで行けただろう。
ついでに観光も・・・なんて思いも無いわけではなかった。不謹慎ながら。
だから・・・翌日、「用事があるんで行けません」とだけ伝えた。
彼は「そっか・・・行きづらいよな」とだけ言ってくれた。それが僕にとっては救いだった。

そう、亡くなったのは以前僕が付き合っていた女性だ。
このブログには、何度か鬼嫁として登場していたと思う。

僕はその事実をすんなりと受け止めた。それは自分でもぞっとするくらいに。
その日の夜も、僕は普通に彼女と電話で話し、そしてバイトへ向かった。
バイト先の友達にも、もちろん彼女にもそのことは伝えなかった。

何が自分をそうたらしめたのか・・・それは1週間以上たった今となっても解らない。
ただ、そうあることが彼女への弔いになるんじゃないか、そう思っただけなのだろう。
彼女の前では、強がっている自分でいたかった。最後まで。

後日談ではあるが、僕と別れた後、彼女も新しい恋愛をしていたそうだ。僕と同様に。
仕事もそれなりに上手くいっていたらしい。それも後日談。
なのになぜ・・・という思いは今も変わらない。あんなに強かった女性が自分で自らの命を絶つなんて。
おそらく一生信じることなどできないだろう。

彼女は僕に大きなものを遺してくれた。そして、与えてくれた。
僕が長い長い、そして暗いトンネルの中をさまよっていた時に、彼女は僕を出口へと連れて行ってくれた。
その出口には・・・まぶしい光が差し込まれていたことを今も覚えている。それは目が眩みそうなくらいの光。
それは・・・とてもはっきりとした記憶だった。

その後、僕たちは付き合った。

付き合っているときは、彼女の強さしか見えなかった。
「弱い部分」なんて、もとから無かったのかもしれない。
いや・・・彼女の「弱い部分」を「強い部分」が押しつぶしていただけなのだろう。
けれど、自分にはそこが見えなかった・・・悲しくなるくらいに。

付き合っているときは、僕は強い自分でいようとした。いや、強がっていただけだけど。
それに応える以上に、彼女も強い女性だった。
誰もが言うだろう、「彼女の方が立場上だったね。」と・・・

付き合って1ヶ月、彼女は仙台へ行った。仕事の関係で。
見送りには・・・行かなかった。強い自分が壊れそうな気がしたから。
彼女の前での自分じゃなくなるような気がしたから。
彼女には、寝坊したってウソついたけれど。

僕たちは遠距離の関係になった。電話なんて、ほとんどしなかった。
連絡手段は、メールか手紙。月2~3回の手紙のやりとりが、楽しみの1つだった。
デジタル化された社会の中で、アナログなことをやっている自分を、笑ってみせたのも今は昔の話。

11月23日、彼女の誕生日、僕はティファニーのリングを贈った。
もしかしたら、その物があることで、僕は付き合っていることを可視化させたかっただけなのかもしれない。
遠距離恋愛をしている、そんな肩書きが欲しかっただけなのかもしれない。今思うとだけど。
そして・・・彼女はそんな空気をすぐに察知していたのだろう。表には出さなかったが。

その2週間後、彼女からの電話。
皮肉なのか、遠距離になって初めての電話が、別れの電話になった。
僕も、その別れの言葉をすんなりと受け入れた。多分、彼女も驚くくらい。
今思うと、彼女の前では最後まで強がっていたかったのだろう。

もしかしたら、彼女は表面だけの充足を求める自分を戒めたかっただけなのかもしれない。今思うと。
けれど、僕は彼女の真意を汲み取ることはなかった。見ようともしなかった。
そう、多分気付いていたんだ、自分は・・・

周りには普通でい続けよう、って思った。そしてそのように振舞った。
「貢がせるだけ貢がせて捨てられたよ」とか冗談言って。
あのリング、きっと質にも入れてないだろう。あの人のことだ、大切にとっているんだと思う。

いつも自分勝手なことばかりしていたと思う。あの時も・・・そして今も。
あの時、彼女のサインにちゃんと応えていれば・・・
それで変わっていたのならば、このようなことにはならなかったのかもしれない。
だとしたら、悔やんでも悔やみきれぬ。

数日後、僕は彼女との思い出を全部燃やした。手紙も・・・そして写真も。
思い出すと、悲しみに押しつぶされそうな気がしたから。
けれど、リングだけは大切に取っていた。

訃報を聞いて、僕はそのリングを捨てた。
多摩川にかかる橋の上から。捨てなければ、気持ちが落ち着かなかったのだ。
思い出は・・・心の中に鍵をかけておこう。そう決めたのだ。
心の奥深くへ・・・誰にも開けられることのないように。

その時も・・・不思議と涙は出なかった。


生きることって何だろう、って思う。
呼吸をして、食べて、寝て・・・それ以外に何をすればいいのだろう?
何かを残すことが、生きることなのか?それは生きたことの証なのか?
その証が、あなたが僕の中に遺してくれたモノならば・・・それは今の僕には大きすぎやしないか?

僕は・・・あなたに何をしてあげられただろう?あなたの中に何を残していただろう?
あれは、無償のモノだったのか?だとしたら。僕の中にパックリと空いた穴は大きすぎる。
今すぐにでも飛んでいってしまいそうな空虚感。

あの日から・・・ことあるごとに夜空を見上げる。
曇り空、今年の梅雨は長い。ベガすら見えない。
あなたは星空が好きだった。なぜ、僕には見せようとしてくれない?
この雨は・・・あなたの涙雨なのか?ならば、泣くのはもうやめてくれないか?
僕は、笑顔のあなたが好きだったんだ。
だから・・・僕は。泣いたりしない。



理恵さん
僕はどうにか元気にやってます。大学でも新しい生活にも慣れてきました。
新しい世界にも飛び込んで、仲間とワイワイやってます。そんな僕を見たら・・・もっと落ち着けって怒るのでしょう。

今は、本当に1人の女性を愛しています。それは・・・理恵さん以上に。そんなこと言ったら、本当に叩かれそうだけど。
愛する人を振り回しすぎて、迷惑かけっぱなしだけど・・・そんな僕も遠くから叱ってください。




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はいはい、おわりおわり。
by rinnken1228 | 2006-07-23 14:27 | は○しケンイチ的こころ
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